500m離れた長距離の無線LANでネットワークを作り『カメラ一発!』を取り付けた話 

 

前回の記事

 

 

 

 

防犯カメラは、犯罪やいたずらの抑止効果がメイン

 

最近増えてきてるよね?太陽光発電所。うちも草の生えまくっていた野原があったので、自分で工事して作った。

 

先日、点検で見回っていたら、道路に面したパネルの一角に、ヒビを発見!

 

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蜘蛛の巣のように、車のフロントガラスが割れた感じでビッシリ割れてた。

 

小学生の通学路だし、もしかすると小学生が小石を投げたのかもしれん!

 

しかし、証拠がない。

 

たかが物損だが、もし子供が侵入して感電でもしたら一大事だ。本当に子供の悪戯では済まされない話。予防措置としても防犯カメラの設置を迫られた。

 

それも、家から500mも離れた場所で・・・

 

 

 

インターネット環境の無い場所でどうやって遠隔監視をするのか?

 

無線LAN規格と言うのは、周波数と電波出力に制限があるものの、その範囲内であれば如何様に電波を飛ばしても問題ない!(と思う)

 

バッファローから指向性のアンテナが発売されている。

 

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家側は建物の上から、平面型の指向性アンテナを二つ。

 

 

 

 

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発電所側は、ダイポールアンテナを二つ。これ高価だけど、効果は抜群。ん?

 

 

 

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両方にバッファローのAirStationProを設置。WAPS-AG300H。5Ghz帯を使う11a11nは屋外に飛ばすと電波法に引っかかるので、公式ホームページをよく読んで確認しましょう。

 

 

 

AirStationProを2台使って、WDS機能でリンクを確立する。

 

AirStation同士で通信する(WDS/リピータ機能)

 

 

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強度はそれなりに出る。

 

そしてやっと、カメラを設置!

 

 

 

 

仕様では直射日光NGなので、なんちゃって屋根付きのCS-W80FHD。

 

 

 

 

 

使用して、良かった点、悪かった点

 

 良かった点

  • FOMAを使った遠隔地のインターネット回線より、ランニングコストがはるかに良い。
  • 雷雨を2年間で数度経験しているが、かなり近くで雷が落ちても今のところ壊れていない。
  • 奮発してAirStationProにしただけあって、機器の安定性は抜群。2年間使ってもフリーズなどは起きなかった。(一般的なホームルーターだと何故かフリーズしません?)
  • 同じく、激しい雷雨の時でも、通信が途絶えることはない。(雨で減衰されない?)
  • リンク速度は144Mbps(68%)と良好。

 

悪かった点

  • 外付けアンテナ用のケーブル自体が、電波の減衰の元となるので、長くて5mまで。必然的にAirStationProを屋外に設置することになるので、防雨対策が必要。
  • 設置時に距離があるので、電波の利得がなかなか改善しなかった。当初はケチって平面型指向性アンテナを1:1で試したが、まったく電波を拾えなかった。距離があるなら最初からダイポールアンテナを導入して、苦労や時間をお金で買えると思って割り切った方がいい。
  • スピードはそれなりに良いのだが、レスポンスの悪さや、パケットロスの多さが目立つ。監視システムのネットワークなのでまだ良いが、PCなどの環境ではお勧めできない。(両側ともダイポールアンテナ×2本にしたり、アンテナ角度をモニターしながら1度単位で調整すれば改善する、、かもしれない・・・)
  • 指向性アンテナだけあって、アンテナ同士の間に、背の高いトラックなどが遮ると通信が出来なくなってしまう。

 

以上、長距離無線LANを考えている方、ご参考までに。