我が家の水耕器をご紹介 ③熱交換器篇
前回の続き
井戸水で熱交換器を作ってみた
夏場になると、水耕栽培の水温は40度を軽く超えていく。いくら発泡スチロールやアルミホイルで遮光したところで、あんまり変わらない。
水温が上がると、水中の溶存酸素量が低下してしまう。
このままでは高温で作物に深刻な被害がでたり、酸素量の低下で栽培に影響がでるので、熱交換器をDIYしていく。
熱交換器を作るにあたり、冷却材の候補をいくつか考えた
- 井戸水(電気代ぐらい)
- エアコンのドレン(水量が絶対的に足りない)
- 地中熱で熱交換(重機で掘削するという大事に)
- 雨水配水管や升の中で熱交換(保熱量が少なすぎる?豪雨の時にパンクしそう)
井戸水を採用!
熱交換器用に用意した材料は、熱交換用のステンレス製フレキパイプ13Φと、フレキ用ナット
こいつをグルグル巻きにして、水槽の中に沈める。
右に見えるのが、制御回路とバルブ。水温の上昇でバルブを自動開閉してくれる。いくら井戸水と言え、井戸ポンプの電気代がかかるのでデマンド制御。
井戸水の蛇口も、チョロチョロ程度で十分。連日39度の猛暑の中でも、バルブの開放間隔は10分間に一度ぐらいで、開放時間は2分も無い。
スクラップから拾ってきたバルブがAC24Vタイプだったので、同じく220-110-24のトランスを拾ってきて、回路を作成。
新しく購入したのは、サーモスタットだけ。
本来はヒーター用なので、温度が上昇するときはB接点。リレーをかませてA接点を取り出す必要がある。
あ、リレーや回路収納BOXは、一般的なご家庭にあるもので十分なので!
ステンレス以外の金属は要注意
植物の種類にもよるが、去年スイカを育てたら、液肥が突然青色に染まった。
よくよく調べてみると、サーモスタットの銅管が溶けだしてきた。
去年は、サーモスタッドもスクラップ品を再利用していた。
銅管が酸化して青銅が浮き出て、表面もザラザラ。
このまま使用していると、内部のアンモニアだか、アルコールが液肥に混入する恐れもある。
スイカは見事に結実したのだが、青い液肥で育った食べ物を食べる気にならず、泣く泣く破棄することに。
液肥がアルカリ性になったり、酸性になったりするので、水耕栽培で使う機材はプラスチックかステンレスにしましょう!